定年後も同じ職場で働くための環境作りの方法は?(自分の居場所作り)

60歳で定年退職となった後、どうするかもう決めてる?

おそらく、継続雇用を希望して退職前と同じ環境、同じ職場で同じ仕事をしたいと思う人が多いと思います。

自分の周りでもほとんどの退職者は継続雇用を希望して同じ職場で同じ仕事をしながら会社に残ってます。

それはなんと100%。。。

そうなると『数年後は自分もそうなるのかなぁ・・・』と普通に思えてきます。

定年後も慣れ親しんだ同じ仲間と同じ職場で働ければ無理しないで精神的にも疲れないし、給料がカットされても収入の目処は立つから働いている限りは安心していられます。

現在は継続雇用制度があるので本人が希望すれば継続雇用をして働けるようですけど、全国的には再雇用を希望した1,000人の定年退職者のうち2人くらい(0.2%)は再雇用されなかった人もいるようです。(厚生労働省 令和元年「高年齢者の雇用状況」集計結果 より)

この集計結果には、再雇用されなかった2人(希望したけどの再雇用されなかった人)の原因や理由は書かれていませんが再雇用されなかったのは事実なようなので『60歳で定年になっても絶対再雇用してもらえる』ということはないということがここで分かりました。

今の世の中の状況を考えれば、よっぽど何か問題を起こしたんじゃないかと思う。(病気とかだったらこんな書き方もないと思うし)

でも、ここでもう少一つの不安が自分の心の中に生まれてきた。

希望通り再雇用はされたものの希望する部署に配属されている人はいったいどのくらいになるんだろうか?

会社としては再雇用制度があるからしょうがない雇うけど、できることなら再雇用を辞退してほしい人もいると思う。

ここは自分にとっては大事なポイント。

なぜなら、僕は40代後半から酷い配置転換を強いられてきて「嫌なら辞めればいいじゃねーか」とか、聞こえるような小声で言われたりして随分と辛い思いもしてきた。

30代の時だったら体力もあるし新しい仕事にも早く慣れることができたが、40代後半からの転勤、転属は本当に辛い。

僕の場合は営業職で、顧客層から扱い品目までまるで違う部署に配属され2年くらいは社内でも社外でも随分と辛く惨めな思いを味わってきた。(同じことを味わったことがある人なら分かると思う)

で、もし定年後の再雇用でも新しい部署に配属されて60歳を過ぎてから新人と同じように始めての仕事を任せられたら・・・ 

もし、今までの自分を振り返ってみて、定年後の再雇用できっと自分は何処か遠くへ飛ばされるんじゃないかと心配があるようだったら、今からすぐに定年までの間で自分の居場所を作ることを考えていきましょう。

自分は、最近やっと自分が置かれている立場が分かってきたし、これからの数年で会社の状況も大きく変わりそうな気配も感じられるから、自分の老後のために”働きやすい環境づくり”を始めたところなのです。

で、同じようなことを考えている人が、定年後の再雇用で苦労しないように、今からでも作れる働きやすい環境(自分の居場所)作りの方法を公開することにしました。

会社では全員に挨拶する

みなさん。会社で自分から率先して挨拶してますか?

自分は役職を剥奪されてからはずっと上役にも後輩にも率先して挨拶をしています。

もちろん後輩にも『ございます』を付けて。

ところで、役職が無くなってから気がついたのですが、挨拶ってする側とされる側があるんですね。

事務所の人全員に挨拶をするようになってやっと分かりました。

役職があるうちは確かに挨拶される側だった。

朝の挨拶の時に頭がボーッとしていて後輩に挨拶されても気がつかなかった時もあった。

その時に無視したつもりはまったく無かったんだけど、今でもその後輩はその時のことを根に持ってて、最近でも自分の挨拶はスルー・・・

役職って怖〜いのでみなさんも気を付けてくださいね。

でも、挨拶って大事ですよ。

自分から後輩へ挨拶するのはだいぶ慣れてきたけど、後輩に無視されるのは結構辛いです。

まぁ自分も結果的に無視してしまったのでしょうがないけど、いま役職を持っている人もそうで無い人も、誰に対しても挨拶はきちんとするようにしましょう。

ささやかな挨拶の一言が会社員のあなたを助けることがあるかもしれません。

毎日の挨拶はお忘れなく。

上役より後輩とのイザイコザは絶対に避ける

仕事を本気でしてると意見がぶつかり合うことは良くあります。

お互いに意見をぶつけ合って切磋琢磨せっさたくましてより良い答えを出していく。

チームで仕事をしていくなら当たり前のことなのですが、ここでも注意が必要です。

だいたい今の若い人たちは切磋琢磨せっさたくまなんてしませんし、自分の意見すら言いません。

自分も失敗したのですが、なんとかして若い人のことを理解しようとして同じことを何度も聞いたり、意見を言ってもらおうとがんばったら『〇〇さんに強要されてすごく嫌な気持ちになりました』ってチクられて・・・

まぁ自分の性格上クドイところがあるので分かるのですが、会社は全て私が悪いという判断になりボーナスカット・・・

このこと以来後輩に何かを教えることはやめました。

だって会社は自分よりも後輩の意見を尊重した訳だし、自分の説明も聞いてもらえなかったので、それ以来会社に骨を埋める気持ちは無くなりました。

でも、そんな会社でも毎日仕事をしてれば給料はくれるのだから、無理して上役へ具申してモメごとを起こしてもしょうがないし、今よりもっと悪い状況に自ら進んで行こうとは思わないしね。

後輩が育とうが潰れてしまおうがもうどっちでもいいのかなって思う。

そんな気持ちになったのは会社の影響だけどね。

だから、意見交換のできる上役とだったら話し合いもできそうだけど、みんな自分の立場が一番大事なので毎日静かにしてるのが一番ですよ。

よく覚えておいてください。

若い子とイザコザは絶対ダメ。

見方になってくれる人は、いないって思っていた方が賢明です。

年下と上手く付き合う

ぶっちゃけ定年後の再雇用で希望通りになりたいから上役にべったりとすり寄っていく人もいると思う。

だけど、自分はそんなことはできないし、しない。

そんなことよりも、年下の仲間と上手く付き合うことを考えた方がいいと思う。

あ、年下と言っても誰でも言い訳じゃなくて部署のキーマンもしくはキーマンをサポートしている人やキーマンが目を掛けている若い人が狙い目です。

なぜだか分かりますよね?

部署のキーマンや若い人が「この人なら残ってほしい」って言葉が多くなれば必ずあなたは今まで通りの仕事ができるはずです。

簡単に言えば、上役の一声よりも若い人の声の方がこの手の場合は強いからです。

『でもさ、定年間際になってから若い人と上手く付き合えないよ』って人もいると思います。

そんな人は無理に若い人に合わせる必要はありません。

ただ、若い人から見て「あの人はすごい」って思わせるくらいの仕事を今のうちからやっておきましょう。

定年になる頃本当に「あの人すごい」って思われるくらい仕事ができるようになってれば、まず再雇用後に転属は無いと思います。

なんと言っても実績と経験が違いますから。

でも、そこまで仕事ができるようになるまでは本当に苦労すると思います。

どんなにがんばっても誰もが納得できるだけの実績をあげられないかもしれません。

だけど、諦めないで定年になるその日までがんばってください。

そのがんばりは周りの若い人が必ず見てます。

実績だけで全てが評価されることはありません。

むしろがんばり続ける姿は中途半端な実績よりもあなた自身を評価してくれるかもしれません。

だから絶対に「こんな仕事やってられないなぁ」とか、若い子の前で弱音を吐いたり、仕事で手を抜いたりしないでください。

周りの人、特に若い人は良く見ていることを決して忘れないでください。

定年後も継続して同じ職場で働くために

定年後も継続して同じ職場で働きたいですよね。

そのためには50代半ばから自分の居場所作りをしなくちゃならないって、本来違うのかもしれません。

しかしながら、年金がもらえるようになるのは65歳からなので、60歳定年後の5年間はなんとか仕事をしていかなければなりません。(そうで無い人がうらやましいです)

そうです。お金がなければ働くしか無いのです。

それに、60歳から新しい仕事なんて覚えられないですよ。

もうすでにパソコンの新しい操作とか覚えられないでしょ?

だから、60歳定年後に自分の居場所が無いと思う人はこれから自分で作っていきましょう。

今からだって全然遅く無いです。

むしろこれからの自分の立ち振る舞いが60歳定年後の5年間を決めてしまうと思います。

いいですか?

人生100年の時代になってしまっているのです。

50歳からでもやらなくちゃならないことがあるのです。

よーく考えて、少しでも60歳からのサラリーマン生活が上手くいくよう今からできることをしていきましょう。